夏休みに入ってから、お昼ごはんの支度が毎日ついて回ります。学校がある日は給食が出ていたぶん、この40日ほどは「昼の1食」がまるごと家計に乗ってきます。
しかも2026年は事情が少し違います。4月から公立小学校の給食費が実質無償になったぶん、夏休みに入っても浮くはずのお金がもうないからです。この記事では、年収500万円台・4人家族の想定で、夏休みの上乗せがいくらになるかを電卓で出していきます。
わが家の想定(小学生2人)だと、夏休み40日の上乗せはおよそ4万円でした。
- 子どもの昼食代だけで 約24,000円(1食300円×40日×2人)
- 外食・おやつ・光熱費まで足すと 約41,500円
- 2026年は給食費無償化で月5,000円前後の「夏に浮く原資」が消えている
- 夏休み40日の昼食代が、費目ごとにいくら上乗せされるか
- 2026年の夏が去年より重く感じる理由(給食費無償化のカラクリ)
- 保護者の73%が「昼食準備が負担」と答えた調査のリアルな中身
- 昼食代を下げるために、わが家がやめたことと続けたこと
- 学童での昼食提供(国が最大426万円を補助)を確認する手順
正直に言うと、夏休みの食費は毎年なんとなく「増えたなあ」で終わらせていました。今年ちゃんと数えてみたら、思っていた倍でした。
夏休みの昼食代は40日でいくら増える?
結論から言うと、わが家の想定では約41,500円の上乗せでした。昼食代そのものは約24,000円ですが、夏休みは昼食以外もじわじわ増えます。

前提は、小学生の子ども2人・夏休みは約40日・昼食は自宅で用意する日が中心、という一般的な条件です。金額はあくまで目安として見てください。
| 費目 | 計算のもと | 40日の上乗せ |
|---|---|---|
| 子どもの昼食 | 1食300円×40日×2人 | 約24,000円 |
| 外食・テイクアウト | 1回3,500円×3回 | 約10,500円 |
| おやつ・飲み物 | 1日約75円×40日 | 約3,000円 |
| 光熱費(在宅増) | 月+3,000円×約1.3か月 | 約4,000円 |
| 合計 | — | 約41,500円 |
外食を「月2〜3回」に置いているのは、ここを我慢しすぎると夏休みが苦行になるからです。削るのは回数ではなく単価、というのがわが家の落としどころでした。
2026年の夏がきつい理由は?給食費無償化のカラクリ
「去年も夏休みはあったのに、今年のほうが重く感じる」——その感覚には理由があります。2026年4月から、公立小学校の給食費が実質無償になったからです。
国と都道府県が児童1人あたり月5,200円を負担する仕組みで、所得制限も申請も不要。文部科学省の調査では公立小学校の給食費は月額4,688円(令和5年度)ですから、平均的には全額がカバーされる計算です。
学校給食費はもともと、年間の食材費を11か月に分けて徴収するのが標準です(文部科学省の調査も、負担軽減の交付金の算定も11か月が前提)。夏休みのある8月を徴収から外している自治体も多く、その場合8月は給食費の引き落としがありません。無償化前の小学校も、いまの中学校もこの形です。※徴収月の割り振りは自治体によって異なります。
つまり去年までは「夏休みは給食費が引かれない → その分を昼食代に回す」という無意識の相殺が効いていました。2026年は給食費がもともと0円なので、「8月だけ手元に残る」というまとまりが消えました。浮いたお金は毎月に薄く分散していて、夏休み用に取り置かれてはいません。夏休みの昼食代が、まるごと純増として乗ってくるように感じるのはこのためです。
無償化はもちろんありがたいです。ただ浮いた月5,000円前後は、気づいたら毎月の食費に溶けていました。夏に取り崩す貯金みたいには残っていなかったんです。
なお、無償化の対象は当面公立小学校が中心です。中学校は全国一律の無償化にはまだ至っていません。中学生がいる家庭は、給食費の負担が続いたまま夏休みの昼食代も乗る形になります。
昼食準備が負担な保護者は73%|みんなの乗り切り方は?
しんどいのは自分だけかと思っていましたが、数字を見たら圧倒的多数でした。子ども向け情報サイト「いこーよ」が2026年6月25日〜7月1日に保護者440名へ行った調査では、夏休みの昼食準備を負担に感じている人が73%にのぼります。
- 0〜2歳/3〜6歳:70%
- 小学校低学年:76%/高学年:75%
- 中学生・高校生:92%
食べる量が増えるほど負担も跳ね上がる、という素直な結果です。

同じ調査で、みんながやっている対策も出ています。1位は冷凍食品・レトルトのストックで56%。根性で毎日つくるのではなく、仕組みで回している家庭が多数派でした。
| やっている対策 | 割合 |
|---|---|
| 冷凍食品・レトルトのストック | 56% |
| 外食・テイクアウトを増やす | 29% |
| 作り置きをまとめて行う | 23% |
| コープ・生協などの宅配を使う ※宅配利用者内での回答(n=96) | 18% |
ストックを増やすと食費が膨らみそうに見えますが、高いのは「切らしたときの外食」です。冷凍庫に何かある状態を保つほうが、結果的に1食あたりは安く収まりました。
昼食代を下げる手順は?わが家がやめたこと・続けたこと
夏休みの食費は、意気込みではなく段取りで決まります。実際にやってみて、効果がはっきり出たものだけを3つに絞りました。
逆にやめたのは、安さだけを追ってスーパーをはしごすることでした。ガソリン代と時間を考えると、1回の買い物で完結させたほうが手残りは多いという結論になっています。
メニューを固定した週は、食費が目に見えて落ち着きました。献立を考える時間がゼロになったのが、金額以上に効いています。
それでも、共働きで平日の仕込みまで手が回らない時期はあります。作り置きをまとめて行うと答えた家庭が23%いましたが、そこを外注する選択肢もあります。
- 夫婦とも夏休み中もフル稼働で、週末に仕込む時間が取れない
- 外食・デリバリーが増えて、結果的に1回3,000円超えが常態化している
- お盆前後だけでもリズムを立て直したい
家事代行で作り置きを頼むと、3時間で6,000〜13,000円が目安です(8〜10品・数日分)。毎週頼めるものではありませんが、外食が週2回に増えている家庭なら、8月に1回だけ入れて回し方を作り直す、という使い方は現実的です。
学童の昼食提供は使える?国が最大426万円を補助
意外と知られていないのが、学童(放課後児童クラブ)での昼食提供です。こども家庭庁は2026年度予算に203億円を計上し、昼食提供などを行った施設に自治体経由で1施設あたり最大426万円を補助しています。
宅配弁当やフードパントリー(食品の無料配布)の活用が想定されており、学童にお弁当を持たせなくてよくなる可能性があります。夏休みの朝、あの弁当づくりが1つ減るインパクトは小さくありません。
確認の手順はシンプルです。①通っている学童に昼食提供や宅配弁当の取り扱いがあるか直接聞く → ②なければ市区町村の子育て支援窓口に、制度を使う予定があるか尋ねる。この2ステップだけで、来年以降の夏の手間が変わる可能性があります。
まとめ|夏休みの上乗せは「見えていない支出」
- 夏休み40日の上乗せは、わが家の想定で約41,500円(昼食代だけで約24,000円)
- 2026年は給食費無償化で、去年まで効いていた「8月は給食費が引かれない」相殺が消えた
- 保護者の73%が昼食準備を負担と回答。1位の対策は冷凍・レトルトのストック(56%)
- 効いたのは、メニュー5つ固定・週1回の下ごしらえ・外食は単価で管理の3つ
- 学童の昼食提供は施設側への補助制度。まずは通っているクラブに聞くのが早い
夏休みの食費は、金額そのものより「予定していなかった」ことがしんどさの正体でした。4万円と分かっていれば、残り1か月の組み立て方が変わります。
※金額はいずれも概算・目安です。給食費や無償化の運用は自治体によって異なります。
