家計改善

電気・ガス補助はいつまで?2026年は9月使用分で終了|消えるのは11月の請求からと年収500万円台パパが試算

勝手口で検針票と壁の電気メーターを見比べる眼鏡の日本人男性

8月の請求書、思ったほど跳ねていなかった家庭もあるはずです。国の電気・ガス料金支援が7月使用分から復活していて、使った量に応じて自動で値引きされているからです。

ただ、この値引きには終わりが決まっています。しかも厄介なことに、終わったその月には気づけません。

年収500万円台・4人家族の目線で、値引きがいつの請求から消えるのか、消えると毎月いくら自腹が増えるのかを電卓で確かめました。

🎯 先に結論
  • 2026年の支援は9月使用分まで。10月使用分以降は、2026年8月15日時点で発表なし
  • 値引きが乗る最後の1枚は10月の検針でつくられる請求。消えるのは11月の検針分から
  • ただし11月の請求は季節的に落ち込む時期に重なるので、値引きが消えたことに気づけない
  • 効いてくるのは年明け(1月に届く12月使用分)の請求から。冬に支援が来なければ、わが家の使用量で1〜3月使用分だけで約6,800円の差
📌 この記事でわかること
  • 2026年の電気・ガス補助はいつまでで、単価はいくらだったか
  • 値引きが消えるのは何月の請求からか(使用分と検針分のズレ)
  • 値引きが無くなると1か月あたりいくら増えるか(使用量別の早見表)
  • 冬にまた支援が来る保証はあるのか
  • 値引きが消える前にやっておくと差が出る3つのこと

正直に言うと、私は「10月から上がるんだな」とざっくり覚えていました。調べてみたら1か月ずれていて、しかも上がったことに気づけない仕組みだと分かって、ちょっと背筋が寒くなりました。

電気・ガス補助はいつまで?2026年は9月使用分で終わり

国の「電気・ガス料金支援」は、2026年7月使用分から9月使用分までの3か月間と決まっています。資源エネルギー庁の公式サイトにも、値引き実施期間として「2026年7月使用分~9月使用分」とはっきり書かれています。

値引きの単価は月ごとに違い、いちばん手厚いのは真夏の8月使用分です。

適用期間電気(低圧)都市ガス
7月使用分(8月検針分)3.5円/kWh14.0円/㎥
8月使用分(9月検針分)4.5円/kWh18.0円/㎥
9月使用分(10月検針分)3.5円/kWh14.0円/㎥
経済産業省の特例認可・承認(2026年6月12日)による値引き単価

単価の読み方:値引き額は「単価 × 使った量」で決まります。
だからたくさん使う家庭ほど値引きも大きくなり、支援が終わったときの反動も大きくなります。エアコンを回す4人家族は、恩恵も反動も平均より大きい側にいます。

申請はいりません。契約している電力・ガス会社がこの事業に参加していれば、毎月の請求から自動で引かれます。夏の補助でわが家がいくら安くなるかを試算した記事で計算したときは、電気400kWh・都市ガス35㎥という使用量で3か月合計およそ6,200円でした。

⚠️ プロパンガスは対象外

公式サイトには「プロパンガスを使っているのだけど… 今回の対象となりません」と明記されています。支援の対象は電気と都市ガスだけです。
プロパンガス(LPガス)の家庭は、そもそも今回の値引きを受けていないので、10月以降に「上がる」のではなく、最初から下がっていなかったことになります。お住まいの市区町村が独自の支援をしている場合もあるので、自治体のサイトを一度見ておくと確実です。


壁に並んだ電気メーター・検針のイメージ

値引きが消えるのは何月の請求から?「使用分」と「検針分」は1か月ずれる

ここがいちばん間違えやすいところです。「9月使用分で終わり」と聞くと、10月の請求から上がると思ってしまいます。でも実際は1か月あとです。

公式サイトの説明では、7月使用分とは「原則として7月中の検針日から8月中の検針日までの使用に係る分」を指します。つまり使った月と、その分が請求される検針月は1か月ずれるということです。

✅ 値引きが乗る最後の1枚はこれ
  • 10月の検針でつくられる請求(=9月使用分)…値引きあり。これが最後
  • 11月の検針でつくられる請求(=10月使用分)値引きゼロ

検針日は電力・ガス会社や地域によって違いますし、口座振替やクレジット払いだと実際にお金が動く月はさらに後ろにずれます
正確に知りたいときは、明細の「ご使用期間」の欄を見るのがいちばん早いです。

そして、ここからが本題です。値引きが消える11月の請求は、それでも前の月より下がります。

11月の請求は10月使用分。冷房も暖房もほとんど要らない、1年で電気の使用量がいちばん落ち込む時期です。値引きが無くなったマイナスより、使用量が減ったプラスのほうが大きい。だから請求書を見ても「あれ、安くなった」で終わってしまいます。12月の請求(11月使用分)も値引きはゼロですが、まだ暖房が本格化していないぶん増え方が小さく、やはり見過ごしがちです。

去年、秋の請求が下がって「今年は節約できてるな」と勝手に納得していました。あれは季節のせいで、私が何かをした結果ではなかったんですよね。


値引きが無くなると1か月いくら上がる?使用量別の早見表

計算はとても単純で、今まで引かれていた「単価 × 使った量」がそのまま自腹に戻るだけです。明細に載っている使用量(kWhと㎥)を、下の表に当てはめてください。

電気の使用量(月)3.5円/kWhだった場合4.5円/kWhだった場合
250kWh875円1,125円
300kWh1,050円1,350円
400kWh1,400円1,800円
500kWh1,750円2,250円
値引きが無くなると、その分だけ毎月の負担が戻る計算
都市ガスの使用量(月)14円/㎥だった場合18円/㎥だった場合
20㎥280円360円
35㎥490円630円
50㎥700円900円
都市ガスは冬に使用量が跳ね上がりやすい

わが家のように電気400kWh・都市ガス35㎥を使う月なら、手厚い単価(電気4.5円・ガス18円)の値引きが消えるとひと月あたり2,430円です。支援はもともと3か月だけの措置なので、実際の差は下で見る「冬の3か月」に集約されます。

いま11月の請求で消えるのはいくら?
10月使用分は冷暖房がほぼ要らない月です。仮に電気300kWh・都市ガス30㎥なら、9月使用分と同じ単価(電気3.5円・ガス14円)が続いていたとしても値引きはおよそ1,470円
つまり11月の請求で失われる下支えは1,500円ほどで、額としてはいちばん小さい月です。だからこそ気づかない、という話につながります。

👤 反動が大きくなりやすい家庭
  • オール電化で、冬の電気使用量が500kWhを超える家庭
  • 都市ガスで暖房と給湯をまかなっていて、冬に㎥が2倍近くなる家庭
  • 小さい子どもがいて、日中も家の暖房を止められない家庭

1月のカレンダー・冬の請求のイメージ

冬にまた補助は来る?「制度」ではなく、そのつど決まる臨時措置

ここを誤解したまま家計を組むと危ないので、はっきり書きます。電気・ガス料金支援は、毎年決まって実施される制度ではありません。そのときどきの経済対策で、期間と単価を決めて実施される臨時の措置です。

2026年に実施された2回も、それぞれ別の決定が根拠になっています。

1月〜3月使用分…2025年11月21日に閣議決定された総合経済対策にもとづいて実施
7月〜9月使用分…2026年5月25日の総理会見(中東情勢を踏まえた令和8年度補正予算等について)で示された方針にもとづいて実施

つまり毎回、別々の経済対策から生まれています。次があるかどうかは、その時の判断しだいです。

そして単価を並べてみると、国が「使用量が多い月に厚く配る」設計にしていることが分かります。冬の回では、電気4.5円という手厚い単価が1月・2月使用分の2か月入り、3月使用分は電気1.5円・都市ガス6.0円まで絞って終わりました。夏の回は8月使用分の1か月だけが4.5円です。

裏を返せば、冬のほうが支援の総額は大きくなりやすいということです。わが家の使用量を冬の想定(電気450kWh・都市ガス50㎥)に置き換えて、今年1〜3月と同じ形の支援があったと仮定して計算すると、こうなります。

⚠️ 冬に支援が無かった場合の差(わが家の仮定)
  • 1月使用分(2月に届く請求):電気2,025円+ガス900円=2,925円
  • 2月使用分(3月に届く請求):同じく2,925円
  • 3月使用分(4月に届く請求・絞られた単価):975円
  • 3か月合計 約6,800円(この夏の約6,200円より大きい)

あくまで使用量を仮定した目安です。冬の使用量は家庭差がとても大きいので、昨冬(2025年12月〜2026年2月)の明細を出して、上の早見表に自分の数字を当ててみてください。それが「支援が無い冬」の実額になります。

数千円かと思うと地味ですが、これは「何もしなくても引かれていたお金」です。頑張って節約して取り返そうとすると、けっこうな労力になる額なんですよね。

なお、10月使用分以降の支援について、この記事を公開した2026年8月15日の時点で政府からの発表はありません。あるともないとも決まっていない、というのが正確なところです。来ることを前提に冬の家計を組むのは避けたほうが安全です。


値引きが消える前にやっておく3つのこと

やることは多くありません。値引きが乗っているうちにしかできないことが1つあるので、そこだけ落とさないようにします。

① 10月の検針票の「値引き」欄をメモする
これが値引きが乗る最後の1枚です。金額を控えておけば、11月分と並べたときに自分の家がいくら支えられていたのかが実額で分かります

② 昨冬(2025年12月〜2026年2月)の使用量を早見表に当てる
冬に支援が無かった場合の自腹額を、先に知っておきます。

③ 支援の有無に左右されない部分を先に整える
契約プラン・契約アンペア・使い方は、支援が来ても来なくても効き続けます。

とくに①は、10月に届く明細でしか確認できません。11月以降の明細には、そもそも値引きの欄が載らなくなるからです。いまやることは、スマホのカレンダーに「10月の検針票を撮る」と入れておくだけ。それなら5秒で終わります。

✅ 順番はこれでいい

①自分がいくら支えられていたかを知る → ②支援が無い冬の額を先に出す → ③支援に頼らない部分を整える。
逆に、いきなり我慢から入るのはおすすめしません。冬の暖房を削るのは体調のリスクがありますし、削れる額もたかが知れています。


まとめ|消えるのは11月の請求、効いてくるのは年明けの請求

✏️ この記事のまとめ
  • 2026年の電気・ガス料金支援は7月〜9月使用分の3か月間
  • 値引きが乗る最後は10月の検針分。消えるのは11月の検針分から
  • 11月の請求は季節的に落ち込む時期に重なるので、終わったことに気づけない。効いてくるのは1月に届く12月使用分の請求から
  • 支援は制度ではなく、そのつどの経済対策で決まる臨時措置。冬に来る保証はない
  • いま5秒でできる備え=カレンダーに「10月の検針票を撮る」と入れておく

値引きが終わることそのものは、こちらではどうにもなりません。できるのは、終わったことに気づける状態にしておくことだけです。気づけていれば、冬の請求を見ても慌てずに済みます。

わが家は今年、10月に届く明細をスマホで撮っておくことにしました。冬に「高くなった気がする」で終わらせず、いくら分が支えだったのかを数字で言えるようにしておきたいので。


出典:経済産業省「2026年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」(2026年6月12日)/経済産業省「2026年1月、2月及び3月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い…特例認可・承認を行いました」(2025年12月16日)/資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」公式サイト。記事中の金額は使用量を仮定した概算・目安です。実際の値引き額・請求額は契約している会社やプラン、検針日によって変わります。

執筆:papakakei.com 編集部