※掲載している内容は2026年9月2日時点の一次情報にもとづきます。
食品の値上げは毎月ニュースになりますが、洗剤やハミガキの値上げは意外と話題になりません。気づいたときには棚の値札が変わっている、という種類の値上げです。
2026年10月1日、その日用品がまとまって上がります。ライオンが159品目の出荷価格を4〜25%引き上げると発表しました。クリニカ、NANOX、トップ、キレイキレイ、ルック。どれも、わが家の洗面所と洗濯機のまわりにあるものばかりでした。
ただし上がるのは、メーカーが店に出す出荷価格です。店頭の値札に降りてくるのは、そこから少し遅れます。
それでも、300円のハミガキが上限まで上がれば375円。1個なら数十円ですが、この手のものは一度の買い物で何点もカゴに入ります。
そして日用品には、食品と決定的に違う点がひとつあります。賞味期限がないことです。
食品の買い置きは賞味期限との勝負でしたが、洗剤やハミガキは期限を気にせず先に買っておけます。駆け込む必要はなく、9月のうちに安いものを見かけたら少し多めに取る、くらいで足ります。
- ライオンが2026年10月1日出荷分から159品目を4〜25%値上げ
- 対象はハミガキ・ハブラシ・ハンドソープ・シャンプー・洗剤・浴室用洗剤
- ただし「出荷分から」なので、10月1日に全店で一斉に変わるわけではありません
- 対象品に月3,000円使う家庭なら、年1,440円〜9,000円の負担増
- この記事で扱うのはライオンが発表した分で、他メーカーの改定は含みません
- 2026年10月に値上げされる日用品の具体的なブランド名
- 4〜25%という幅を、実際の商品の値段に当てはめるといくらか
- 「10月1日出荷分から」と「店頭の値札が変わる日」がズレる理由
- 食品の買い置きと日用品の買い置きは、何が違うのか
- 買っておくべきものと、急がなくていいもの
正直、日用品の値上げは今まで完全にノーマークでした。食費ばかり見ていて、洗剤が何円上がったかなんて考えたこともなかったです。
2026年10月に値上げされる日用品は?
ライオンは2026年7月7日、一部製品の出荷価格改定に関するお知らせを出しました。対象は一般消費者向けの159SKUです。
ブランド名で並べると、生活のどこに効くのかがはっきりします。
| 分野 | 対象ブランド |
|---|---|
| ハミガキ | クリニカ/システマ/NONIO/デントヘルス/デンター/デンターシステマ |
| ハブラシ | クリニカ/システマハグキプラス/NONIO/ビトイーン/ライオンこども |
| ハンドソープ | キレイキレイ |
| シャンプー・リンス | オクト |
| 洗たく用洗剤 | NANOX/トップ |
| 浴室用洗剤 | ルックプラス/ルック |
子どものハブラシ(ライオンこども)まで入っています。歯みがき・手洗い・洗濯・お風呂と、家族の生活動線をひととおり通る顔ぶれです。
4〜25%上がると、実際いくら増える?
4〜25%と幅が広いので、どの商品がどれだけ上がるかは発表されていません。そこで下限の4%と上限の25%の両方で計算しておきます。
| いまの値段 | 4%なら | 25%なら |
|---|---|---|
| 300円(ハミガキ) | 312円 | 375円 |
| 400円(洗剤の詰め替え) | 416円 | 500円 |
| 500円(ハンドソープ詰め替え) | 520円 | 625円 |
| 800円(洗剤の本体大容量) | 832円 | 1,000円 |
1点あたりで見ると数十円です。ただ日用品は買う点数が多く、しかも一生買い続けるので、年で見ると効いてきます。
- 4%の値上げ → 年1,440円の負担増
- 25%の値上げ → 年9,000円の負担増
ただしこれは毎年ずっと増える額です。買い置きで先送りできるのは買った分だけです。3か月分(月3,000円×3か月)を先に買って守れるのは360〜2,250円、6か月分(同×6か月)でも720〜4,500円にとどまります。
月3,000円×12か月=年36,000円に対する計算。※対象は159品目なので、日用品費の全額が上がるわけではありません。ご家庭で対象ブランドをどれだけ使っているかによります。
10月1日に一斉に値札が変わる?
ここは誤解しやすいところです。発表にあるのは「2026年10月1日(木)出荷分より」という書き方でした。
つまり「10月1日までに駆け込め」ではありません。10月に入ってからも、しばらくは前の値段が残っている店があります。焦る必要はないけれど、見かけたら買っておく、くらいの温度でちょうどいいと思います。
食品の買い置きと、日用品の買い置きは何が違う?
以前、同じ2026年10月の食品値上げに備える買い置きの記事を書きました。そのとき買うものを選ぶ軸にしたのは賞味期限です。安く買っても、食べきれずに捨てたら意味がないからです。
日用品は、この制約がほぼありません。洗剤もハミガキもハブラシも、常温で置いておけば何年も使えます。食品の買い置きで唯一かつ最大のリスクだった「捨てる」が、ほぼ消えるということです。
| 比べる点 | 食品 | 日用品 |
|---|---|---|
| 期限 | ある(数か月〜1年) | ほぼない |
| 失敗すると | 捨てる=丸損 | 使うのが遅れるだけ |
| 置き場所 | 冷蔵・冷凍を取り合う | 常温でよい |
食品の買いだめでは何度も失敗してきたので身構えていましたが、洗剤なら腐らないんですよね。同じ「買い置き」でも別物でした。
買っておくもの・急がなくていいものは?
期限がないとはいえ、何でも買えばいいわけではありません。3つに仕分けました。
◎ 買っておいていいもの
洗たく用洗剤・浴室用洗剤・ハンドソープの詰め替えです。使う量が読めて、家族が変わっても使い続けるものだからです。
目安は3〜6か月分。それ以上は置き場所を圧迫するわりに、得られる差額が小さくなります。
あわせて、買うなら詰め替えの大容量にしておくと二重に効きます。値上げ率が同じでも、もとの1回あたりの単価が低いほうが、上がる額そのものが小さくなるからです。
△ 少しだけでいいもの
ハミガキ・ハブラシです。腐りはしませんが、子どもの成長で使うサイズや種類が変わります。
子ども用のハブラシを1年分買って、その間に本人が「もう子ども用はいや」と言い出すのは、よくある話です。
× 急がなくていいもの
いま使っていないブランドです。安くなるからと普段使わない洗剤を買っても、肌に合わなければそのまま置物になります。
値上げ対策の買い置きは、いつも買っているものを、いつもより少し多く買うだけで十分です。新しいものを試す場ではありません。
安いからと普段使わない柔軟剤を買って、香りが家族に不評でそのまま残った経験があります。あれは節約でも何でもなかったです。
まとめ|日用品は「腐らない」ぶん、対策がラク
- ライオンが2026年10月1日出荷分から159品目を4〜25%値上げすると発表(2026年7月7日)
- 対象はハミガキ・ハブラシ・ハンドソープ・シャンプー・洗剤・浴室用洗剤。子ども用ハブラシも含まれる
- 理由は中東情勢を踏まえた原材料・物流費・エネルギーコストの上昇で、食品の値上げと同じ
- 「出荷分から」なので店頭価格は一斉には変わらない。10月に入っても前の値段が残る店がある
- 日用品は賞味期限がないぶん、買い置きの失敗コストが食品より小さい
- 買うのはいつものものを3〜6か月分まで。使っていないブランドには手を出さない
執筆:papakakei.com 編集部/基準日:2026年9月2日。店頭価格は販売店が決めるものであり、本記事の金額は改定幅から計算した目安です。
