家計改善

車の維持費は月いくら?税金・車検・保険・買い替えまで月割りにすると月約4.3万円|4人家族で試算

停車中の運転席で車の鍵と無地の書類2枚を見比べる眼鏡のパパ・車の維持費を月割りにするイメージ

車を持っていると、毎月の家計簿に出てくるのはガソリン代くらいです。でも自動車税は5月、車検は2年に1回、そして10年近くたつと次の車と、まとまったお金が数年おきに出ていきます。

この記事では、国の統計と税額表を使って、車1台を持つと本当は月いくらかかっているのかを4人家族のモデルで月割りにしました。

🎯 この記事の結論
  • 毎月の家計簿に出てくるのは、ガソリン代の月約5,700円だけ
  • 税金・車検・保険・タイヤ・次の車の分まで月割りにすると月約4.3万円(年約52万円)
  • そのうち約半分の月約2.2万円は、9〜10年後に来る「次の車」の分
📌 この記事でわかること
  • 車の維持費の内訳と、それぞれを払うタイミング
  • 小型乗用車1台の維持費を月割りにした金額(モデル試算)
  • 軽自動車にすると月いくら変わるか
  • 車のお金を家計に組み込む3つの手順

わが家の家計簿にも「自動車(ガソリン等)約8,000円」としか書いていません。地方なので車は手放せないのに、載っているのはほぼガソリン代だけ。税金や車検は年に1回か2年に1回なので、毎月の数字に入ってこないんですよね。


車の維持費の内訳は?毎月のお金と、数年に1回のお金

車にかかるお金は、払うタイミングで大きく2つに分かれます。毎月出ていくお金と、数年に1回まとめて出ていくお金です。

費用払うタイミング金額(モデル)
ガソリン代毎月月約5,700円
駐車場代毎月持ち家なら0円
自動車税毎年5月ごろ3万500円
任意保険毎年(一括払い)8万7,844円
車検(重量税・自賠責・整備)2年に1回約8.3万円
12か月点検車検のない年1万6,761円
タイヤ4本数年に1回約8.1万円
次の車9〜10年に1回約245万円
※金額の根拠と前提は次の章の表にまとめています

家計簿の「自動車」の欄に毎月入るのは、上の2行だけです。残りの6行は、払った月だけ家計が大きく赤字になり、ほかの月は無いものとして扱われがちです。

「今月は出費が多い」の正体
自動車税の納税通知書が届く5月や車検の月に家計が赤字になるのは、使いすぎたからではありません。数年分の車のお金が、その月にまとめて出ていくからです。


ガソリンスタンドで給油する様子

車1台の維持費は月いくら?全部を月割りにすると月約4.3万円

モデルは、4人家族で小型乗用車(1,500cc以下・車両重量1.5t以下)を1台、持ち家の駐車場に置いている家庭です。月に500km走り、燃費は1Lあたり15kmとしました。

自動車税は2019年10月以降に新車登録した車の税額、重量税は新車登録から13年未満でエコカー減税の対象外の車の税額です。燃費のよいハイブリッド車などは、重量税が2年で1万5,000円以下になります。

税金と自賠責は国の税額表と保険料率、車とタイヤ・保険の値段は総務省の小売物価統計調査(2026年8月)の数字を使っています。

費用1年あたり月あたり
次の車の積立(245万円÷9.4年)約26万500円約2万1,700円
任意保険8万7,844円約7,300円
ガソリン(月500km・170.2円/L)約6万8,100円約5,700円
自動車税(1,000cc超1,500cc以下)3万500円約2,500円
点検整備(車検の年4万円+12か月点検)約2万8,400円約2,400円
タイヤ4本(4年ごとと仮定)約2万200円約1,700円
重量税(2年で2万4,600円)1万2,300円約1,000円
自賠責(2年で1万8,560円)9,280円約800円
合計約51万7,100円約4万3,100円
※車の値段は小型乗用車の調査銘柄の全国価格。タイヤ(1本2万214円)と12か月点検は東京都区部の価格です。任意保険は調査で決められた契約条件の保険料で、等級や年齢で大きく変わります。点検整備の4万円とタイヤの交換時期は、お店や走り方で変わるため仮置きの数字です
🧮 家計簿に見えている額との差
毎月の家計簿に出るガソリン代月約5,700円
全部を月割りにした維持費月約4万3,100円
家計簿に出てこない分月約3万7,400円

→ 車1台の本当の維持費は、見えている額の 約7.6倍 です。

任意保険を月払いにしている家でも、毎月見えるのは合わせて月1.3万円ほどです。それでも本当の額の3割ほどしか見えていません。

月4万円と聞くと身構えますが、毎月の家賃や住宅ローンと同じで、車も「持っているだけで毎月かかるお金」だと考えると腑に落ちました。ガソリン代だけ見て安く持てていると思っていたのは、勘違いだったわけです。


車の維持費の半分は買い替えの分?乗り換えまでの平均は9.4年

表のいちばん上にある「次の車の積立」が、全体の約5割を占めます。内閣府の消費動向調査(2026年3月)では、車を買い替えた家庭は前の車を平均9.4年使っていました。

買い替えの理由は「故障」が26.3%で、半分以上が「その他」です。家電のように壊れてから買い替えるより、故障以外の理由で買い替える家のほうが多いことがわかります。

車の値段を何年で割るかで、毎月の積立額は変わります。

乗る年数次の車の積立(月あたり)
9.4年(平均)約2万1,700円
13年約1万5,700円

長く乗るほど月の積立は減ります。ただし、新車の登録から13年を超えると重量税が上がります(1.5tの車で1年あたり1万2,300円→1万7,100円)。修理代も増えやすくなるので、長く乗れば必ず得とは言い切れません。

軽自動車にすると月いくら安い?差は月約7,800円

軽自動車を選ぶと、法律で決まっている部分が安くなります。保険・ガソリン・整備はモデルと同じとして、違う部分だけ比べました。

費用(月あたり)小型乗用車軽乗用車
次の車の積立(÷9.4年)約2万1,700円約1万6,300円
自動車税・軽自動車税約2,500円900円
重量税約1,000円約300円
自賠責約800円約800円
差―月約7,800円安い
※軽乗用車の値段は小売物価統計調査の調査銘柄の全国価格(183万4,444円)。軽自動車税は2015年4月以降に新車登録した自家用乗用の税額(1万800円)

差のほとんどは車の値段です。税金と自賠責の差は合わせて月2,400円ほどなので、軽にするかどうかは家族の人数や乗り方で決めて、値段の差で割り切るのが現実的です。

⚠️ この試算に入れていないもの・これから変わるもの
  • 駐車場代:持ち家の0円で計算しています。借りる家は月極の料金をそのまま足してください(東京都区部の月極駐車場の平均は2026年8月で月2万7,569円)
  • ガソリンの補助:2026年10月5日時点の全国平均170.2円は補助が入った値で、補助が無いと220.9円です(このとき入っていた補助は1Lあたり50.7円で、10月8日からは42.4円に減りました)。補助が無くなると、モデルではガソリン代が月約1,700円増えます
  • 自賠責の値上げ:2026年11月1日以降に始まる契約から、2年で1万7,650円→1万8,560円に上がります(試算は上がったあとの額)
  • 車のローンの利息・高速代・洗車代:家庭で違いが大きいので入れていません
  • 下取り:次の車の積立は下取り0円で計算しています。下取りがつけば、その分だけ積立は減ります
  • 任意保険の値上げ:大手損保が2026年から2027年にかけて、順に保険料を引き上げています(予定・検討中のものを含む)。どれくらい上がるかは 自動車保険の値上げ2026 にまとめました

整備工場でタイヤを点検する様子

車の維持費は家計簿のどこに入れる?今日できる3つの手順

わが家の車で計算し直すなら、手元の書類3つを並べるところから始めます。

📝 車のお金を家計に組み込む3ステップ
  • ① 数年に1回の支払いを書き出す:自動車税の納税通知書・車検証の有効期間・保険証券の3つを見れば、金額と時期がわかります
  • ② 年額を12で割って「車の口座」へ毎月移す:税金・保険・車検の分を、給料日に普通預金の別口座へ自動で移します
  • ③ 次の車の分は別に積み立てる:次に買いたい車の値段÷乗るつもりの年数=1年あたりの額です。車を買った年から始めると無理がありません

置き場所を普通預金にするのは、使う時期が決まっているお金だからです。車検の月に株価が下がっていても困らないように、投資には回しません。

欲しいものを買うときは「ローンは使わない」「必要資金には手を出さない」と決めています。車も同じ考え方でいくなら、次の車の分は先に貯めておくしかないんですよね。

セカンドカーは月割りで比べる
2台目を持つか迷っている家は、2台目の維持費を月割りにしてから、タクシーやレンタカーを使った場合と比べると判断しやすくなります。軽自動車でも、次の車の分まで入れると月3万円台になります。

車の積立の原資は、ほかの固定費を削って作るのがいちばんラクです。わが家が手放した固定費はこちらにまとめています。


まとめ:車は「ガソリン代」ではなく「月割りの総額」で見る

✏️ この記事のまとめ
  • 毎月の家計簿に出るのはガソリン代の月約5,700円だけ
  • 小型乗用車1台を全部月割りにすると月約4.3万円(年約52万円)
  • その約半分は次の車の積立。買い替えまでの平均は9.4年
  • 軽乗用車にすると月約7,800円安くなる。差のほとんどは車の値段
  • 数年に1回の支払いは年額÷12で「車の口座」へ毎月移す

車のお金は、払う月がばらばらなだけで、毎月かかっているお金です。今日は自動車税の通知と車検証、保険証券を1か所に集めるだけで十分です。3つの金額を12で割れば、わが家の車が月いくらなのかが見えてきます。

出典:総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」(自家用乗用車の自動車税(種別割)の税率表)/船橋市「軽自動車税の税制改正について」/財務省「自動車重量税の概要」/損害保険料率算出機構「【自賠責保険】基準料率届出のご案内(2026年4月30日金融庁長官への届出)」/内閣府「消費動向調査 令和8年3月実施調査結果」第5表 主要耐久消費財の買替え状況(二人以上の世帯)/総務省「小売物価統計調査(動向編)」2026年8月 第3表 全国統一価格品目の価格・第2表 主要品目の東京都区部小売価格/資源エネルギー庁 燃料油価格定額引下げ措置「ガソリン全国平均価格の推移」(2026年10月5日)
※金額は2026年9月時点の統計と税額で計算した4人家族のモデルです。わが家の車の実額ではありません。税額・保険料の改定や毎年3月の消費動向調査に合わせて数字を見直します。

執筆:papakakei.com 編集部